医師と患者の責任
本日のフジレテビ系の「トクだね」は新免疫療法についてとりあげていました。
八木旭邦医師が提唱する新免疫療法
は、 サメ軟骨を利用して患者本人の持つ免疫力を高めて、ガン細胞を消滅させようとするやりかたです。
自分がガンにかかったと知ったらどういう気持ちになるのか。僕ならきっと目の前が真っ暗になって思考力が低下、そして、その後は必死で助かる方法を探すに違いありません。
僕の姉は、自分が乳がんにかかったと知って数日後には手術に踏み切ってしまいました。そのとき、僕を含めたまわりの人たちは、「もっと信頼できる医師や病院を探してみては」と何度も説得したのですが、本人は頑として説得に応じなかったのが残念で悔やまれます。
きっと「すぐにでも治したい」一心で、周りの声は聞こえてなかったのでしょう。
ですから、ガンにかかった患者が、それこそ「藁にもすがる思い」で医師の元を訪れる気持ちというのも少しはわかる気がします。
番組で取り上げられた患者も乳がんでした。
場所が場所ですので、乳がんの場合、特に「切りたくない」という患者の気持ちが強いようですので、この「新免疫療法」というのは、彼女にとって朗報だったんでしょう。
しかし、残念なことに、病気を治すことはできませんでした。当初3.5センチだったもの7ヶ月で8センチになり、他の病院の検査で、骨にも転移していることがわかり、すでに手遅れでした。
患者は亡くなってしまったわけですが、裁判では八木医師の敗訴、そして、判決に不服である八木医師の控訴と、いまでも裁判が続いているらしいです。
番組は主に患者側からの視点で進められていたので、実際のところは良くわかりません。
たしかに、この医師の書いた本を見ると、大半のガンが消えてしまうような印象を受けます。実際に、彼の医院で働いていた人は、統計データを故意に治療法の効果を印象付けるように操作していたような趣旨の証言もあります。
ただ、それにしてもこのあたりは「数字のマジック」というものがありそうな気がします。
僕の感覚では、数字の操作があったというのを知らなくても、「確実に治る」という結論には達しません。患者の気持ちとしては、「『治る』という確率が少しでも高いほうに賭けたい」という気持ちはわかるにしても、やはり客観的に見るとそれほど治る確率は高くないと思えます。
以前どこかの番組でも、やはり、免疫療法が取り上げられていたのですが、その内容を見ると、この療法は、単独ではあまり効果は期待できず、手術以外の通常の治療(抗がん剤、放射線治療)と併用して行われるのが普通だったと記憶しています。
たしかに、この医師は「新免疫療法」にこだわるあまり、自分の主張をしつけたり、故意にデータを操作したりした可能性もありますが、この患者は宗教上の理由で手術を拒否したり、長期に通院をしなかったりということもあったそうです(あくまでもテレビだけの情報ですが)。
「絶対」という治療がない以上、医師の方は患者に治療の効果や欠点などをできるだけ患者に伝える義務があると思います。
一方では患者側も、「本当にこの治療で大丈夫か」「ほかにもっといい医師はないのか」という視点を持つことも大事だと思います。患者本人も大事ですが、むしろ家族など、周りでサポートする立場の人の責任もあると思います(自省を込めて)。
「神の手を持つ脳神経外科医」福島先生は言います。
医師に大切なのは、「1に技術・知識、2に親切、3に正直」、そして、患者には「日本中を探しなさい。かならずあなたの治療法を持ついい医師が見つかるはずだ」と。
八木旭邦医師が提唱する新免疫療法
自分がガンにかかったと知ったらどういう気持ちになるのか。僕ならきっと目の前が真っ暗になって思考力が低下、そして、その後は必死で助かる方法を探すに違いありません。
僕の姉は、自分が乳がんにかかったと知って数日後には手術に踏み切ってしまいました。そのとき、僕を含めたまわりの人たちは、「もっと信頼できる医師や病院を探してみては」と何度も説得したのですが、本人は頑として説得に応じなかったのが残念で悔やまれます。
きっと「すぐにでも治したい」一心で、周りの声は聞こえてなかったのでしょう。
ですから、ガンにかかった患者が、それこそ「藁にもすがる思い」で医師の元を訪れる気持ちというのも少しはわかる気がします。
番組で取り上げられた患者も乳がんでした。
場所が場所ですので、乳がんの場合、特に「切りたくない」という患者の気持ちが強いようですので、この「新免疫療法」というのは、彼女にとって朗報だったんでしょう。
しかし、残念なことに、病気を治すことはできませんでした。当初3.5センチだったもの7ヶ月で8センチになり、他の病院の検査で、骨にも転移していることがわかり、すでに手遅れでした。
患者は亡くなってしまったわけですが、裁判では八木医師の敗訴、そして、判決に不服である八木医師の控訴と、いまでも裁判が続いているらしいです。
番組は主に患者側からの視点で進められていたので、実際のところは良くわかりません。
たしかに、この医師の書いた本を見ると、大半のガンが消えてしまうような印象を受けます。実際に、彼の医院で働いていた人は、統計データを故意に治療法の効果を印象付けるように操作していたような趣旨の証言もあります。
ただ、それにしてもこのあたりは「数字のマジック」というものがありそうな気がします。
僕の感覚では、数字の操作があったというのを知らなくても、「確実に治る」という結論には達しません。患者の気持ちとしては、「『治る』という確率が少しでも高いほうに賭けたい」という気持ちはわかるにしても、やはり客観的に見るとそれほど治る確率は高くないと思えます。
以前どこかの番組でも、やはり、免疫療法が取り上げられていたのですが、その内容を見ると、この療法は、単独ではあまり効果は期待できず、手術以外の通常の治療(抗がん剤、放射線治療)と併用して行われるのが普通だったと記憶しています。
たしかに、この医師は「新免疫療法」にこだわるあまり、自分の主張をしつけたり、故意にデータを操作したりした可能性もありますが、この患者は宗教上の理由で手術を拒否したり、長期に通院をしなかったりということもあったそうです(あくまでもテレビだけの情報ですが)。
「絶対」という治療がない以上、医師の方は患者に治療の効果や欠点などをできるだけ患者に伝える義務があると思います。
一方では患者側も、「本当にこの治療で大丈夫か」「ほかにもっといい医師はないのか」という視点を持つことも大事だと思います。患者本人も大事ですが、むしろ家族など、周りでサポートする立場の人の責任もあると思います(自省を込めて)。
「神の手を持つ脳神経外科医」福島先生は言います。
医師に大切なのは、「1に技術・知識、2に親切、3に正直」、そして、患者には「日本中を探しなさい。かならずあなたの治療法を持ついい医師が見つかるはずだ」と。
優秀なお医者さんを育てて!
シリーズもの、フジテレビ系のトクだね「最先端に挑む 検証!ニッポンの医療」は医師の技量のお話です。
普通に考えてみれば、学校の成績1つ取ってみても、たくさんの人が同じことをしようとすれば、その何かに個人の優劣が出るのはあたりまえの話です。どんな優秀な学校であっても、その中でも特に成績優秀な人は2割足らずと言われます。
「でも、これが医師となれば話は別で、、」と考えたいのは、患者となる立場の僕らとしては当然のことかもしれません。しかし、残念ながらこの一般的な傾向は医療の世界でもそのままあてはまるようです。
「だからこそ、医師の技量を上げるために、特別な配慮がされているはずである」とも思いたいんですが、どうもそうでもないようです。
この番組での調査では、何十という専門医の学会での専門医の認定で、実技試験を実施しているのは、10程度だそうで、これには「ホンマかいな」と本当にビックリさせられました。
これを見ると、日本では、信頼できる技術を持ったお医者さんを育ちにくいと考えざるを得ません。
そのため、個々の医療機関では、お金をかけて優秀なお医者さんをかき集める試みもあるようで、番組に取り上げられた、千葉県房総半島にある病院ではスイスとかアメリカとか海外に流出した方も含めて、その道のスペシャリストと呼ばれる先生たちを集めているようです。
番組冒頭では、心臓のバイパス手術のコンテストの様子を取り上げていましたが、やはり、優劣というのは歴然とあられています。それは「経験何年」とか「執刀回数」とかいうだけでなく、いかに上手な先輩に教えてもらったかとか、優秀な医師の執刀を見学できたかいうことも大事なことのようです。これも当然のことですよね。
先に取り上げられた、脳神経外科の福島先生のように、優秀な医師の技術を後輩たちが学べるような機会、あるいはそういうことができるしくみをつくるということを、もっと考えて欲しいと思います。
でも、この番組見てると、「下手に手術は受けられないな〜」って気持ちになってくるのは僕だけでしょうか。
普通に考えてみれば、学校の成績1つ取ってみても、たくさんの人が同じことをしようとすれば、その何かに個人の優劣が出るのはあたりまえの話です。どんな優秀な学校であっても、その中でも特に成績優秀な人は2割足らずと言われます。
「でも、これが医師となれば話は別で、、」と考えたいのは、患者となる立場の僕らとしては当然のことかもしれません。しかし、残念ながらこの一般的な傾向は医療の世界でもそのままあてはまるようです。
「だからこそ、医師の技量を上げるために、特別な配慮がされているはずである」とも思いたいんですが、どうもそうでもないようです。
この番組での調査では、何十という専門医の学会での専門医の認定で、実技試験を実施しているのは、10程度だそうで、これには「ホンマかいな」と本当にビックリさせられました。
これを見ると、日本では、信頼できる技術を持ったお医者さんを育ちにくいと考えざるを得ません。
そのため、個々の医療機関では、お金をかけて優秀なお医者さんをかき集める試みもあるようで、番組に取り上げられた、千葉県房総半島にある病院ではスイスとかアメリカとか海外に流出した方も含めて、その道のスペシャリストと呼ばれる先生たちを集めているようです。
番組冒頭では、心臓のバイパス手術のコンテストの様子を取り上げていましたが、やはり、優劣というのは歴然とあられています。それは「経験何年」とか「執刀回数」とかいうだけでなく、いかに上手な先輩に教えてもらったかとか、優秀な医師の執刀を見学できたかいうことも大事なことのようです。これも当然のことですよね。
先に取り上げられた、脳神経外科の福島先生のように、優秀な医師の技術を後輩たちが学べるような機会、あるいはそういうことができるしくみをつくるということを、もっと考えて欲しいと思います。
でも、この番組見てると、「下手に手術は受けられないな〜」って気持ちになってくるのは僕だけでしょうか。
クローン人間への道(?)
今日のフジテレビ系のトクだね「最先端に挑む 検証!ニッポンの医療」は、再生医療
の話です。 いわゆる、クローンってやつですね。
残念ながら、このコーナーの途中からしか見れなかったのですが、とにかく、皮膚や骨はもとより、すい臓などの臓器も再生できるようになってきているのには驚きました。
入れ歯ではなく、インプラントの歯を付けたいという場合、この番組の女性の例のように、上の歯を全部なくした場合には、土台になる骨が薄くなっているので、埋め込みが難しいそうです。というのは、それまで噛むときに歯にかかる圧力に耐えるために、しっかりした骨だったのが、歯がなくなったので、圧力に耐える必要がなくなり、すっかり、薄っぺらになってしまうからです。
そこで、新たに丈夫な骨を作るために、この土台となる骨を再生する手術を行うんだそうです。
インプラントが登場したときにも驚いたんですが、最近はこんなこともやってるんですね。凄い世の中になってきました。
歯について言えば、「こういう土台の骨だけでなく、歯そのものが再生できたらいいんじゃないかな」と思っていたら、そういう研究もすでにやってるそうで、となると、近い将来は、「え?君、歯がないの? 珍らしいね」なんてことになるかもしれません。
調べてみると、歯や皮膚、臓器などに加え、神経細胞を再生しようという研究も始まってるそうで、そうなると、老人ボケとか、神経系統の障害で手足が動かない方たちにも朗報となる可能性もあります。
更に、そうなると当然のことですが、遠い将来には、切断した手足とか、目とか、そういうところも見据えての研究もされているそうです。
これがどこまで行き着くのか。クローン人間
というが見えてきたときに、どうなるのか。まだまだ将来のこととは言え、人類にとっては、いいような、ちょっとあぶないような領域が見えてきてしまいます。
の話です。 いわゆる、クローンってやつですね。
残念ながら、このコーナーの途中からしか見れなかったのですが、とにかく、皮膚や骨はもとより、すい臓などの臓器も再生できるようになってきているのには驚きました。
入れ歯ではなく、インプラントの歯を付けたいという場合、この番組の女性の例のように、上の歯を全部なくした場合には、土台になる骨が薄くなっているので、埋め込みが難しいそうです。というのは、それまで噛むときに歯にかかる圧力に耐えるために、しっかりした骨だったのが、歯がなくなったので、圧力に耐える必要がなくなり、すっかり、薄っぺらになってしまうからです。
そこで、新たに丈夫な骨を作るために、この土台となる骨を再生する手術を行うんだそうです。
インプラントが登場したときにも驚いたんですが、最近はこんなこともやってるんですね。凄い世の中になってきました。
歯について言えば、「こういう土台の骨だけでなく、歯そのものが再生できたらいいんじゃないかな」と思っていたら、そういう研究もすでにやってるそうで、となると、近い将来は、「え?君、歯がないの? 珍らしいね」なんてことになるかもしれません。
調べてみると、歯や皮膚、臓器などに加え、神経細胞を再生しようという研究も始まってるそうで、そうなると、老人ボケとか、神経系統の障害で手足が動かない方たちにも朗報となる可能性もあります。
更に、そうなると当然のことですが、遠い将来には、切断した手足とか、目とか、そういうところも見据えての研究もされているそうです。
これがどこまで行き着くのか。クローン人間
「神の手」を持つ脳神経外科医
フジテレビ系のトクだね「最先端に挑む 検証!ニッポンの医療」を見ました。
“神の手”を持つと言われる脳神経外科医の福島孝徳
先生。
鍵穴手術(キーホールオペレーション)という、頭蓋骨には1センチ程度の小さな穴
を開けて、特殊な器具を使い、数ミリ程度の患部を切除・縫合するという独自の技術を開発して、毎年200人以
上の患者の命を救っているといいます。
48歳で渡米して、現在はアメリカを拠点として、世界中で活躍しているという
福島教授。
彼が日本をなぜ離れなければならなかったのかはわかりません。
いわゆる「白い巨頭」というアレでしょうか?
「学会で何十も論文を提出していようと、患者たちには関係ない。
患者が関心があるのは、自分の病気が治るかどうかだ」と福島教授は言います。
まったくそのとおりです。
番組では、福島教授のオペを各国から集まった医師たちが見学する様子
を写していました。イタリアから来た医師は何十回と見学来ているのに、
その度ごとに新しいことを教わると言っていました。
とにかく「自分もつ確かな技術をできるだけ多くの人たちに広めていく」
という強い情熱というか、使命感があるなと感じられましたね。
来月、乳がんでなくなった私の姉の7回忌があります。僕個人は、
当時の手術が失敗したのではないかと思っていますが、実際はわかりません。
「たくさん論文を書いた偉い先生より、確かな技術を持った先生」
こういう意識が日本の医療にはあるのかを問いたいです。
“神の手”を持つと言われる脳神経外科医の福島孝徳
鍵穴手術(キーホールオペレーション)という、頭蓋骨には1センチ程度の小さな穴
を開けて、特殊な器具を使い、数ミリ程度の患部を切除・縫合するという独自の技術を開発して、毎年200人以
上の患者の命を救っているといいます。
48歳で渡米して、現在はアメリカを拠点として、世界中で活躍しているという
福島教授。
彼が日本をなぜ離れなければならなかったのかはわかりません。
いわゆる「白い巨頭」というアレでしょうか?
「学会で何十も論文を提出していようと、患者たちには関係ない。
患者が関心があるのは、自分の病気が治るかどうかだ」と福島教授は言います。
まったくそのとおりです。
番組では、福島教授のオペを各国から集まった医師たちが見学する様子
を写していました。イタリアから来た医師は何十回と見学来ているのに、
その度ごとに新しいことを教わると言っていました。
とにかく「自分もつ確かな技術をできるだけ多くの人たちに広めていく」
という強い情熱というか、使命感があるなと感じられましたね。
来月、乳がんでなくなった私の姉の7回忌があります。僕個人は、
当時の手術が失敗したのではないかと思っていますが、実際はわかりません。
「たくさん論文を書いた偉い先生より、確かな技術を持った先生」
こういう意識が日本の医療にはあるのかを問いたいです。


