子供たちへ「平和ってなんだ?」
■日本は平和な国?
去年の夏に、「日本の平和を守るには」という記事を書きました。
http://nekofurashi.blog19.fc2.com/blog-entry-3.html
この記事に、小学校の子供たちから、たくさんのコメントを、今でもいていただいています。
小学校の授業の中で、インターネットの検索機能を使って見つけてるみたいですね。
いまの小学校は進んでますね。ウン十年前、小学生だったころには想像さえしてませんでした。
皆さんのコメントを読んでみて、「戦争がイヤ」って思う皆さんの気持ち、よくわかりました。
それから、男の子が原爆をネタにして悪ふざけをする話も少しは理解できます。僕の子供のときも、同じようなことをやった記憶があります。そして、女の子から怒られたりしてましたね。(笑)
ところで、僕には二人の子供がいます。
女の子と男の子です。
もう、大学生と高校生なので、コメントをいただいた子供たちから見れば、だいぶ大きなお姉さん、お兄さんですね。
子供の頃には、あまり戦争について真剣に考えたことがなかったんですが、大人になり、とくに結婚して子供ができると、だいぶ変わりました。
だって、僕には家族という、宝物がありますからね。
「もし、戦争が起きたら」「大きな地震が起きたら」
どんなことがあっても家族を守る。
家族や子供のためだったら自分の命もいらない。
この子供たちのために、絶対戦争はさせない。
そんなことを考えるようになりました。
カッコイイですね。テレビに出てくるヒーローみたいですね。
でも、皆さんのお父さんやお母さんも、口には出さないと思いますが、同じ気持ちだと思いますよ。
ただ、僕の子供に、「地震が起きたらどうする」って聞かれたら「一番先に逃げ出す」って、ふざけて答えるかもしれません。(笑)
さて、話は戻りますが、エルモさんから「今の日本は平和ですか?」っていう質問、それから、スヌーピーさんやエルモさんからの「戦争前の空気と同じ」っていう話について、僕の思っていることを話しますね。
太平洋戦争が終わったのは1945年です。今はそれから60年以上たちましたから、その年に生まれた赤ちゃんは、皆さんのおじいちゃん、おばあちゃんに近い年齢になっています。
つまり、日本人は60年以上も戦争をせずに生活しているというわけです。これが、あと何十年か続けば、戦争体験者がいなくなってしまいます。
「まさか」と思うかもしれませんが、実は、世界中をさがしても、こんな国はほんとうに珍しいんですよ。
いま戦争をしている国や、最近まで戦争をしていた国はいくらでも簡単に見つけられるのに。
さて、「だから日本は平和」ですか?
ここまでの話で、皆さんはどう思いましたか?
おっと、どうも長くなりそうなので、今日はここまでしておきますね。
2006.12.8
■平和について考えてみる
「日本は平和ですか」という問いに、いろんな良い意見がでましたね。
「戦争がないから平和」
「戦争を起こしそうなら平和でない」
スヌーピーさんのお兄さんのように
「ぎゃくたいとかあるから平和でない」
国語辞典で「へいわ」というのを調べてみると、
1 戦争もなく世の中が穏やかであること
2 争いや心配事もなく穏やかであること
となっています。
国語辞典と比べてみると、みなさんの意見はみんな正しいようですね。
60年間日本が戦争をしてこなかったというのは、本当にすばらしいことだと思います。
これはいろんな人たちの努力があったからこそだと思います。
今でも、物を沢山買ったり売ったりするだけでなく、文化交流とかで、周りの国との交流をしようという努力がされています。
でも、今日本では「イジメ」「自殺」「虐待(ぎゃくたい)」などの問題がニュースで流されています。
国語辞典にあった「争いや心配事もなく穏やかであること」という意味から、いろんな言葉が思い浮かびます。
「日本の平和」だけでなく、「家庭の平和」、「学校の平和」、「クラスの平和」、「心の平和」、、、、
イジメのあるクラスは平和ですか?
イジメられてる人の心は平和でしょうか?
イジメている人の心は平和でしょうか?
ぎゃくたいのある家庭は平和ですか?
ぎゃくたいされている子の心は平和でしょうか?
ぎゃくたいしている親の心は平和でしょうか?
こんなことを考えると、なかなか解決できないことが多いような気がしてきますね。
みなさんは「僕って(わたしって)なんで生まれてきたのかなー」って考えたことはないですか?
この世に生まれてくると、いろんな出来事があります。特に僕のようにウン十年も生きていると(笑)、楽しいこと、悲しいこと、腹の立つこと、感動することなど、たくさんの体験します。
そんな体験をするのは、世の中にはいろんな人がいるからじゃないかなと僕は考えます。
生まれた場所や、性別や、年齢や、家庭や、性格や、考え方など違う人が一緒に生活してるわけですから、仲良く暮らすだけでなく、けんかしたり、キズつけあったりと、いろんなことがあります。
みなさんのおうちのなかでも、おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん、兄弟とみんな性格や考え方が違うでしょう?
家族が仲良くしているときもあれば、兄弟同士でおおげんかしたりするときもあると思います。
僕は「神様というのがいるとしたら、もしかして、そんな体験をさせるためにこの世に生まれてきたのかもしれないな」って考えたりもします。
前の書き込みで「国同士がなかよくなるように努力する」っていうことを言ったと思います。
この「国」を「クラスの仲間」や「友達」とかに置き換えたりもできるんじゃないでしょうか。
「クラスの仲間同士がなかよくなるように努力する」
「友達同士がなかよくなるように努力する」
「家族の一員同士がなかよくなるように努力する」
「仲良くする」っていうことは言葉で言えば簡単ですが、どうしても嫌いなでイヤなヤツとかいる場合がありますよね。だから簡単なことじゃない。
まあ、ぎゃくたいなんかは、こどもが自分で解決するのはムリです。
これは大人たちに助けてもらうしか方法はありません。あなたや、みなさんの周りでそういうお友達がいたら、できるだけ早く、先生などの周りの大人に助けてもらうようにしてください。
じゃあ、「仲良くする」にはどうすればいいんでしょうね。
だれとでも仲良くするのは簡単じゃないですが、少し努力すればだいぶ結果はちがいます。
そこで質問です。
あなたがバスに乗っているときに、後から乗ってきたおばあさんになることできますか?
あなたがお兄さんのために残してある、おいしそうなケーキを食べようとしたときに、そのお兄さんになることはできますか?
あなたが誰かの悪口を言っているときに、その悪口を言われている本人になることできますか?
あなたが、みんなと一緒に誰かをイジメているときに、その誰かになることは出来ますか?
なれますか?
なれませんよね。
だって、あなたはあなただし、他の人は他の人ですから。なれるわけがないです。
でも、これができれば、世の中のたくさんの問題が解決できると僕は思っています。
僕が子供のときに親からよく「相手の身になれ」っていわれていました。
それが、この年齢になって少しはわかるようになってきました。
そうなんです。あなたは相手になることはできないけど、努力すれば、相手の気持ちになるとはできるんです。
あなたがバスにのる。席に座る。後からおばあさんがバスに乗ってくる。席が空いていない。
その瞬間(しゅんかん)、あなたはおばあさんになってみる。
まわりを見渡してみるけど席が空いていない。年寄りで体が強くないけど、ガマンして立っていることにする。「あーつかれたなあ。つらいなあ」
次の瞬間にあなたはあなたにもどる。
そのおばあさんに席をゆずる。
「お年寄りには席をゆずりなさい」といわれているから席をゆずるのとは違いますね。
あなたが自分で考えて、自分が正しいと思ってしたわけですから。
「相手の身になれる人」にイジメができるか、ぎゃくたいはできるか考えてみればわかります。
今問題になっている酒酔い運転も解決できるかもしれませんね。
話が広がってしまいましたが、要するに、他の国の人たちとなかよくするためには、政治家や他の人に任せるだけじゃなくて、国民の一人一人が、つまりあなた自身が、普通の生活の中で、こういうことを考えていかないといけないいんじゃないかなと僕は思っています。
普段から相手の気持ちになろうと努力するからこそ、よその国の人とも仲良くなれるんじゃないでしょうか。
皆さんはどう思いますか?
それから、みなさんから、「土地がほしいから戦争する」とか「憲法9条」の話も出ましたね。
これは次に考えましょう。
2006.12.10
■「怖い」と思う気持ち
みなさんのコメントを読んでいて、たぶん日本中のたくさんの子供たちが、同じように「戦争はイヤだ」と思っているんじゃないかと感じることができて、うれしい気持ちになりました。
そこで、憲法や領土の話をしようと思っていたんですが、その前に、みなさんのコメントの中で、気になったことを先に書きますね。
ミニーさんが、テレビで、日本の国旗を焼いていた人たちを見た話がありましたね。
たしかに、これを見た日本人は、ビックリしたり、ミニーさんのように「怖い」って思う人も多かったんじゃないかと思います。
でも、テレビのこういう報道を見るときに、みなさんに気をつけてもらいたいことがあります。
たとえば、中国で、日本の国旗を焼く場面が以前見ましたが、同じことが中国のあらゆる場所で行われているんでしょうか? 中国には日本の10倍の13億人の人が住んでますが、そのほとんどの人がああいうことをしているんでしょうか?
答えは「いいえ」です。これははっきりと言えます。
僕にはオーストラリアに住んでいる中国人の友達がいて、かれは中国にいる家族とよく電話で話をするそうです。でも、日本のテレビで放送するような場面を見た人はほとんどいないようです。
たしかに、日本人が嫌いな中国人が多いのはたしかですが、あそこまでやる人は、ほんの一部です。
日本人だっていろんないろんな人がいるでしょう?
ましてや、中国には13億人も人がいれば、なおさらいろんな人がいるんです。
テレビは、たくさんの人に見てもらえるために、みんながビックリするような場面を選んで放送することがよくあるそうですから、そうことも知っておいてください。
むしろ、僕にはミニーさんのように「怖い」と思ってしまう人がいることのほうが「怖い」んです。
なぜなら、戦争というのはそういうことがきっかけで始まることが多いからです。
戦争の理由はいろいろありますが、相手の国の人をよく知らなかったり、誤解(ごかい)することも戦争の理由の1つになったりするんです。
ですから、何度も言っているように、違う国の人たちと交流することが大切になってくるんです。
相手の本当の姿は、テレビやインターネットじゃわかりません。
怖いって思う前に、現地の人たちに実際に会って、お話をしたり、食事をしたりしてみてはどうでしょうか?
それから、エルモさん、地雷のことをしらべているんですか?
僕もだいぶ前に、カンボジアの対人地雷(たいじんじらい)のことを調べたことがあります。
僕の調べた5年前に、カンボジアには600万個の地雷があるといわれていました。
40年ほど前から、カンボジアでは内戦(国同士じゃなくて、国内の人同士の戦争)が始まりました。この内戦は20年ほど続いたんですが、戦争で亡くなっただけでなく、ポル・ポトという指導者が、自分の気に入らない人を4年間で170万人を殺してしまうという時期もあったんです。
今は戦闘はなくなったんですが、この600万個の地雷の撤去(てっきょ)が大変なんです。
地雷1個の値段は300円〜3000円ですが、これを取ってしまうためには、1万円〜10万円かかります。
いろいろ便利な機械はあるみたいですが、最後は手作業しかないようです。
なにしろ、危険ですから、注意しないと作業する人がやられてしまいます。
日本や世界中の人たちが、カンボジアの地雷の除去に協力しているそうですが、全部きれいになくなってしまうには、あと何年かかるのかわからないそうです。
僕はいま九州の福岡県に住んでいますが、エルモさん達の学校は新潟市内のようですね。僕は新潟には行ったことはないんですが、長岡には旅行で立ち寄ったことがあります。
そうですか、長岡で不発弾(ふはつだん)が見つかったんですね。
60年もたつのに、日本全国で、まだそういうものが見つかっています。それこそ、怖いですね。
でも、日本はまだいいほうですよね。
世界中には6000万個の地雷が埋まっているそうです。
2006.12.12
去年の夏に、「日本の平和を守るには」という記事を書きました。
http://nekofurashi.blog19.fc2.com/blog-entry-3.html
この記事に、小学校の子供たちから、たくさんのコメントを、今でもいていただいています。
小学校の授業の中で、インターネットの検索機能を使って見つけてるみたいですね。
いまの小学校は進んでますね。ウン十年前、小学生だったころには想像さえしてませんでした。
皆さんのコメントを読んでみて、「戦争がイヤ」って思う皆さんの気持ち、よくわかりました。
それから、男の子が原爆をネタにして悪ふざけをする話も少しは理解できます。僕の子供のときも、同じようなことをやった記憶があります。そして、女の子から怒られたりしてましたね。(笑)
ところで、僕には二人の子供がいます。
女の子と男の子です。
もう、大学生と高校生なので、コメントをいただいた子供たちから見れば、だいぶ大きなお姉さん、お兄さんですね。
子供の頃には、あまり戦争について真剣に考えたことがなかったんですが、大人になり、とくに結婚して子供ができると、だいぶ変わりました。
だって、僕には家族という、宝物がありますからね。
「もし、戦争が起きたら」「大きな地震が起きたら」
どんなことがあっても家族を守る。
家族や子供のためだったら自分の命もいらない。
この子供たちのために、絶対戦争はさせない。
そんなことを考えるようになりました。
カッコイイですね。テレビに出てくるヒーローみたいですね。
でも、皆さんのお父さんやお母さんも、口には出さないと思いますが、同じ気持ちだと思いますよ。
ただ、僕の子供に、「地震が起きたらどうする」って聞かれたら「一番先に逃げ出す」って、ふざけて答えるかもしれません。(笑)
さて、話は戻りますが、エルモさんから「今の日本は平和ですか?」っていう質問、それから、スヌーピーさんやエルモさんからの「戦争前の空気と同じ」っていう話について、僕の思っていることを話しますね。
太平洋戦争が終わったのは1945年です。今はそれから60年以上たちましたから、その年に生まれた赤ちゃんは、皆さんのおじいちゃん、おばあちゃんに近い年齢になっています。
つまり、日本人は60年以上も戦争をせずに生活しているというわけです。これが、あと何十年か続けば、戦争体験者がいなくなってしまいます。
「まさか」と思うかもしれませんが、実は、世界中をさがしても、こんな国はほんとうに珍しいんですよ。
いま戦争をしている国や、最近まで戦争をしていた国はいくらでも簡単に見つけられるのに。
さて、「だから日本は平和」ですか?
ここまでの話で、皆さんはどう思いましたか?
おっと、どうも長くなりそうなので、今日はここまでしておきますね。
2006.12.8
■平和について考えてみる
「日本は平和ですか」という問いに、いろんな良い意見がでましたね。
「戦争がないから平和」
「戦争を起こしそうなら平和でない」
スヌーピーさんのお兄さんのように
「ぎゃくたいとかあるから平和でない」
国語辞典で「へいわ」というのを調べてみると、
1 戦争もなく世の中が穏やかであること
2 争いや心配事もなく穏やかであること
となっています。
国語辞典と比べてみると、みなさんの意見はみんな正しいようですね。
60年間日本が戦争をしてこなかったというのは、本当にすばらしいことだと思います。
これはいろんな人たちの努力があったからこそだと思います。
今でも、物を沢山買ったり売ったりするだけでなく、文化交流とかで、周りの国との交流をしようという努力がされています。
でも、今日本では「イジメ」「自殺」「虐待(ぎゃくたい)」などの問題がニュースで流されています。
国語辞典にあった「争いや心配事もなく穏やかであること」という意味から、いろんな言葉が思い浮かびます。
「日本の平和」だけでなく、「家庭の平和」、「学校の平和」、「クラスの平和」、「心の平和」、、、、
イジメのあるクラスは平和ですか?
イジメられてる人の心は平和でしょうか?
イジメている人の心は平和でしょうか?
ぎゃくたいのある家庭は平和ですか?
ぎゃくたいされている子の心は平和でしょうか?
ぎゃくたいしている親の心は平和でしょうか?
こんなことを考えると、なかなか解決できないことが多いような気がしてきますね。
みなさんは「僕って(わたしって)なんで生まれてきたのかなー」って考えたことはないですか?
この世に生まれてくると、いろんな出来事があります。特に僕のようにウン十年も生きていると(笑)、楽しいこと、悲しいこと、腹の立つこと、感動することなど、たくさんの体験します。
そんな体験をするのは、世の中にはいろんな人がいるからじゃないかなと僕は考えます。
生まれた場所や、性別や、年齢や、家庭や、性格や、考え方など違う人が一緒に生活してるわけですから、仲良く暮らすだけでなく、けんかしたり、キズつけあったりと、いろんなことがあります。
みなさんのおうちのなかでも、おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん、兄弟とみんな性格や考え方が違うでしょう?
家族が仲良くしているときもあれば、兄弟同士でおおげんかしたりするときもあると思います。
僕は「神様というのがいるとしたら、もしかして、そんな体験をさせるためにこの世に生まれてきたのかもしれないな」って考えたりもします。
前の書き込みで「国同士がなかよくなるように努力する」っていうことを言ったと思います。
この「国」を「クラスの仲間」や「友達」とかに置き換えたりもできるんじゃないでしょうか。
「クラスの仲間同士がなかよくなるように努力する」
「友達同士がなかよくなるように努力する」
「家族の一員同士がなかよくなるように努力する」
「仲良くする」っていうことは言葉で言えば簡単ですが、どうしても嫌いなでイヤなヤツとかいる場合がありますよね。だから簡単なことじゃない。
まあ、ぎゃくたいなんかは、こどもが自分で解決するのはムリです。
これは大人たちに助けてもらうしか方法はありません。あなたや、みなさんの周りでそういうお友達がいたら、できるだけ早く、先生などの周りの大人に助けてもらうようにしてください。
じゃあ、「仲良くする」にはどうすればいいんでしょうね。
だれとでも仲良くするのは簡単じゃないですが、少し努力すればだいぶ結果はちがいます。
そこで質問です。
あなたがバスに乗っているときに、後から乗ってきたおばあさんになることできますか?
あなたがお兄さんのために残してある、おいしそうなケーキを食べようとしたときに、そのお兄さんになることはできますか?
あなたが誰かの悪口を言っているときに、その悪口を言われている本人になることできますか?
あなたが、みんなと一緒に誰かをイジメているときに、その誰かになることは出来ますか?
なれますか?
なれませんよね。
だって、あなたはあなただし、他の人は他の人ですから。なれるわけがないです。
でも、これができれば、世の中のたくさんの問題が解決できると僕は思っています。
僕が子供のときに親からよく「相手の身になれ」っていわれていました。
それが、この年齢になって少しはわかるようになってきました。
そうなんです。あなたは相手になることはできないけど、努力すれば、相手の気持ちになるとはできるんです。
あなたがバスにのる。席に座る。後からおばあさんがバスに乗ってくる。席が空いていない。
その瞬間(しゅんかん)、あなたはおばあさんになってみる。
まわりを見渡してみるけど席が空いていない。年寄りで体が強くないけど、ガマンして立っていることにする。「あーつかれたなあ。つらいなあ」
次の瞬間にあなたはあなたにもどる。
そのおばあさんに席をゆずる。
「お年寄りには席をゆずりなさい」といわれているから席をゆずるのとは違いますね。
あなたが自分で考えて、自分が正しいと思ってしたわけですから。
「相手の身になれる人」にイジメができるか、ぎゃくたいはできるか考えてみればわかります。
今問題になっている酒酔い運転も解決できるかもしれませんね。
話が広がってしまいましたが、要するに、他の国の人たちとなかよくするためには、政治家や他の人に任せるだけじゃなくて、国民の一人一人が、つまりあなた自身が、普通の生活の中で、こういうことを考えていかないといけないいんじゃないかなと僕は思っています。
普段から相手の気持ちになろうと努力するからこそ、よその国の人とも仲良くなれるんじゃないでしょうか。
皆さんはどう思いますか?
それから、みなさんから、「土地がほしいから戦争する」とか「憲法9条」の話も出ましたね。
これは次に考えましょう。
2006.12.10
■「怖い」と思う気持ち
みなさんのコメントを読んでいて、たぶん日本中のたくさんの子供たちが、同じように「戦争はイヤだ」と思っているんじゃないかと感じることができて、うれしい気持ちになりました。
そこで、憲法や領土の話をしようと思っていたんですが、その前に、みなさんのコメントの中で、気になったことを先に書きますね。
ミニーさんが、テレビで、日本の国旗を焼いていた人たちを見た話がありましたね。
たしかに、これを見た日本人は、ビックリしたり、ミニーさんのように「怖い」って思う人も多かったんじゃないかと思います。
でも、テレビのこういう報道を見るときに、みなさんに気をつけてもらいたいことがあります。
たとえば、中国で、日本の国旗を焼く場面が以前見ましたが、同じことが中国のあらゆる場所で行われているんでしょうか? 中国には日本の10倍の13億人の人が住んでますが、そのほとんどの人がああいうことをしているんでしょうか?
答えは「いいえ」です。これははっきりと言えます。
僕にはオーストラリアに住んでいる中国人の友達がいて、かれは中国にいる家族とよく電話で話をするそうです。でも、日本のテレビで放送するような場面を見た人はほとんどいないようです。
たしかに、日本人が嫌いな中国人が多いのはたしかですが、あそこまでやる人は、ほんの一部です。
日本人だっていろんないろんな人がいるでしょう?
ましてや、中国には13億人も人がいれば、なおさらいろんな人がいるんです。
テレビは、たくさんの人に見てもらえるために、みんながビックリするような場面を選んで放送することがよくあるそうですから、そうことも知っておいてください。
むしろ、僕にはミニーさんのように「怖い」と思ってしまう人がいることのほうが「怖い」んです。
なぜなら、戦争というのはそういうことがきっかけで始まることが多いからです。
戦争の理由はいろいろありますが、相手の国の人をよく知らなかったり、誤解(ごかい)することも戦争の理由の1つになったりするんです。
ですから、何度も言っているように、違う国の人たちと交流することが大切になってくるんです。
相手の本当の姿は、テレビやインターネットじゃわかりません。
怖いって思う前に、現地の人たちに実際に会って、お話をしたり、食事をしたりしてみてはどうでしょうか?
それから、エルモさん、地雷のことをしらべているんですか?
僕もだいぶ前に、カンボジアの対人地雷(たいじんじらい)のことを調べたことがあります。
僕の調べた5年前に、カンボジアには600万個の地雷があるといわれていました。
40年ほど前から、カンボジアでは内戦(国同士じゃなくて、国内の人同士の戦争)が始まりました。この内戦は20年ほど続いたんですが、戦争で亡くなっただけでなく、ポル・ポトという指導者が、自分の気に入らない人を4年間で170万人を殺してしまうという時期もあったんです。
今は戦闘はなくなったんですが、この600万個の地雷の撤去(てっきょ)が大変なんです。
地雷1個の値段は300円〜3000円ですが、これを取ってしまうためには、1万円〜10万円かかります。
いろいろ便利な機械はあるみたいですが、最後は手作業しかないようです。
なにしろ、危険ですから、注意しないと作業する人がやられてしまいます。
日本や世界中の人たちが、カンボジアの地雷の除去に協力しているそうですが、全部きれいになくなってしまうには、あと何年かかるのかわからないそうです。
僕はいま九州の福岡県に住んでいますが、エルモさん達の学校は新潟市内のようですね。僕は新潟には行ったことはないんですが、長岡には旅行で立ち寄ったことがあります。
そうですか、長岡で不発弾(ふはつだん)が見つかったんですね。
60年もたつのに、日本全国で、まだそういうものが見つかっています。それこそ、怖いですね。
でも、日本はまだいいほうですよね。
世界中には6000万個の地雷が埋まっているそうです。
2006.12.12

